1ヶ月毎に外見が大きく変化することで評判。AppBrewでマーケティングチームのリーダーをしている木全(きまた)です。直近はロングウルフからハンサムショートに変貌しました。
さて本日は、以前テックブログで取り上げたSQLテストのお話の続編で、SQLテストLv.1を新設したお話をします。
3行でわかるSQLテスト👏
- 非エンジニア向けのAppBrew独自規格のSQLテスト
- Lv.2は毎月5,000円、Lv.3は毎月20,000円の賞与がもらえます
- AppBrewは従業員への成長・学習の支援や投資を積極実施中!
最高レベルだと20,000円です。大きいですよね、月に20,000円......。
そんな感じで、もともとSQLテストという制度はあったのですが、改めて「SQLようちえん」こと、SQL Lv.1講座及びLv.1テストが生まれた経緯をお話していきます。
あれからのSQLテスト
SQLテストが導入されてから、およそ丸2年。そして、前回の記事から1年半が経過。
さて、最高金額の月に20,000円の賞与を手にした人はあれからどれくらい増えたんだ?というのが気になるところかと思いますが、あれから増えたLv.3取得者はたったのひとり。
私です!!正直難しかった!!1回落ちた!!!
制度を知って速攻チャレンジし、1度目のチャレンジでは不合格だったものの、「確定報酬」と唱えながら就業中に業務に関連したSQLを書いては添削を依頼し(教えてくれたエンジニアの皆さんありがとうございます)、終業後もちまちまと市販のドリルを解き、Lv.3を無事取得。
個人的にSQLテストには学習モチベ爆上げ効果を感じていたのですが、みんなには刺さっていない…?
お気に入りのプロダクトを見ると、そのプロダクトをさらに使ってもらうためのアプローチ方法を考えてしまう。
マーケの職業病を発揮しつつ、浸透しない理由についての考察を始めました。
なぜLv.3合格者が増えないのか
結論を先に言うと、非エンジニアの中にはSQLを怖がっている人がいるので、現行制度では解決できないようでした。
もともとAppBrewにはSQLの学習支援として、Slackに#workshop_sqlというチャンネルがあります。
このチャンネルでは、ほぼ毎週「DBアワー」というSQLのもくもく会が開催されていたり、それ以外のタイミングでも気軽にSQLの質問をできるようになっています。
なんならCTOのpinさんが爆速回答してくれます。稀有な環境ですよね……。
それでも新規の挑戦者は増えません。
そこで、私の方でこのようなの仮説を立てました。
- コンフォートゾーンから抜け出すには根性が必要で、非エンジニアはSQLへの挑戦に結構根性が必要、という挑戦前の課題
- そもそもLv.2の合格率低めで、ハードルが高く感じるし、実際高いので挑戦しても心が折れてしまう、という挑戦後の課題
非エンジニアの人に仕事や雑談ついでにSQLの話をすると、「やれたらやりたいけど、難しくて自分が書けるようなものとは思っていない」「書ければいいんだけど、自分の領域外という認識がある」と返答が返ってくることがほとんど。
SQLに対する心理的ハードルの高さを感じます。
DBアワーはすでにSQLデビューをした人のステップアップには非常に有効ですが、もくもく会の性質上、自主的な勉強のための道筋が見えていない完全初心者の挑戦ハードルを下げることには繋がっていないように見えました。
じゃあSQLを恐れないための土台づくりとしてLv.1講座しよう!と閃いた私。
どうだろう、とSlackで担当者に話したら18分後にはLv.1テストが生えました。
この時はオフィスに出社していたのですが、後ろの方にいたAppBrewのSQLテスト実行委員会の主、エンジニアのyoshimotoさんから「やりますか」と言われ、ちょっと離れたところにいる代表の深澤さんと報酬の話をして「よさそう」で爆誕です。
必要なことを実施するスピードが爆速な、LEANでUSER FIRSTな弊社らしい出来事でした。。(こういうところが好きです)
SQLテストLv.1の内容
新設にあたって、Lv.1の内容はこのように設定しました!また、旧Lv.2、旧Lv.3の試験範囲の見直しも行いました。
新設のLv.1は単一のテーブルについて簡単な集計ができるようになることを目指した構成となっており、まずはSQLに触れることを目的としています。
- select
- limit, offset
- order
- where, 比較演算子
- and / or
- count, sum, avg
- group by
- コメントの扱い
簡単すぎない?と思うかもしれませんが、今回は非エンジニア向けで、CUIの類は触ったことない完全初心者向けです!
SQLをわからせるのではなく、SQLは噛み付かないし危なくないよ!ということを知ってもらうことが前提だったので、このような構成にしました。
当日の資料にも、冒頭にポエムを載せています。
元々は存在しなかったページなのですが、yoshimotoさんから「初心者に対して、安心してもらえるような文言を追加しませんか?」と言われて追加した文章です。
この一言を載せるか載せないかでも、質問のしやすさって変わってくるので、ポエムとか言いましたが、大切な1ページだなと思っています。
SQLようちえん(Lv.1講座)当日の様子
実施形式については、ハンズオン形式で手元でRedashを操作してもらう形で進めました!
そもそもRedashを触ったことのない人を前提として設計していたので、クエリの作成から、どこにクエリをかけばいいか、クエリを書いたらどのボタンを押して実行するか、結果はどこに出るのかまでをまるっとサポートしたいため、常に講師の画面共有をしながらのハンズオン形式です。
丁寧すぎたかな? とも思ったのですが、参加者の1/3はselectも何もわからない人、1/3はselectとfromくらいは見たことはあるけど書けない人だったので、ちょうど良かったようです。
講座の満足度は100%でした🎉(大満足88.8%、満足11.1%でした)
一部、受講者の声を記載しておきます。
初めてDBアワーに参加したのが去年だったのですがだんだん離れてしまっていました。素地がなさすぎてQiitaのSQLに関するページを見ても何から手をつけたらいいのかわからない&細かく調べるのに時間がかかってしまうのが理由として大きかったので、まさにこのレベルのわかりやすい解説が欲しかった!!!という気持ちです。
ミリもわからない状態から参加しましたが、なんとかついていけました!どこかに活用するのはまだまだ先になるかと思いますが、redash恐怖症(?)が少し薄れた感じがして嬉しいです! 受けて良かったです!
とてもわかりやすかったです!途中途中の復習時間で理解しているか振り返ることができ、復習ができてよかったです!
ようちえん(1時間半)を卒園した人全員がテストに合格
そんなわけで、ほぼほぼSQL書いたことのない人が2/3を占めていた第1回SQL講座でしたが、受講者は全員Lv.1テストに合格しました! かなり簡単な問題作ったということもなく、1/3くらいは落ちてしまうかなと思っていたので、これには私もびっくりしました。 テストに出したのはユーザー情報の入った単一のテーブルから、whereで絞り込んだりcountしてもらったりするこんな感じのクエリです。
Q4. 30歳以上の、モニターでもダミーでもなくて、ブランドアカウントでもインフル エンサーでもないアカウントについて、パートナープログラムへの加入ステータス別にアカウント数を数え、アカウント数が多い順に並び替えてください
機会さえあれば、初心者でも1日でここまでは達成できるようです。
大人だから、仕事だからこれくらい頑張るべきと思うかもしれませんが、数年の社会人を経てくると、己の主戦場みたいなものも決まってきているはず。
苦手意識のある何かに挑戦するには、本人のやる気だけじゃなくて周りのサポートもきっと大切。
OWNER SHIPをバリューとして掲げるAppBrewですが、「自分でやりなよ」と突き放すだけではなく、自分でやるための努力を理解してくれて後押ししてくれるいい会社だな〜、と思えたSQLようちえん開園式でした。
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