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【2019年最新版】AppBrew社内エンジニアのキーボードを紹介!これが俺たちの最強キーボードだ!

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はじめまして。4月から入社した新米エンジニアの高橋です。

今回「AppBrewエンジニアのキーボード紹介」と題して、AppBrewのプロダクト開発を支える4人の先輩エンジニアに、愛用のキーボードと、自らのキーボードに対するこだわりについてインタビューを決行しました。

コードを書くことを生業とする百戦錬磨のエンジニアなら、その武器たるキーボードにも相当な思い入れがあるはず。

果たして彼らはどんな話を聞かせてくれるのでしょうか。

この記事ではそんなインタビューの内容とあわせて、AppBrewのオフィス内の模様もお楽しみいただければ幸いです。

1人目: ソフトウェアエンジニア anoworlさんのキーボード

このオフィスの片隅に

ある日の夜、社員の皆が一日の仕事に一息ついた頃。私はキーボードインタビューの旅に向かうため、自分のデスクを発った。

オフィスを入って右端の一番奥、巨大なモニターが何枚も摩天楼のようにそびえ立つ一角が最初の目的地。

奥に何かが潜んでいそうな気配を感じる。

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この中に1人目のターゲット、anoworlさんがいるはずだ。しかしモニター群に囲まれて全く見えない。

恐るおそる近寄ると、そこには四色に整然と色分けされた2台のキーボードで、スコスコスコ、颯爽とコードを書くanoworlさんの姿が。

高橋(以降、高): 「これは何のキーボードですか?」

anoworl: 「これですね〜^^(…スコスコ)」

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

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お値段3万円なり。しかも、最初は自宅用に自費で購入したとのこと。

高: 「高いと思いませんでしたか?」

anoworl:「高いですが、ずっと使えるので^^」

なるほど。実際、今でもこうして現役で使えているわけだ。

キートップ色分けの秘密

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高: 「あれ?色が違いますね」

anoworl:「別売りのキートップも買いました〜^^(…スコスコ)」

anoworlさんがこのキーボードを購入したのはAppBrewに入社する何年も前、2015年のこと。最初は1台だけ買って、黒いキートップもあわせて購入したらしい。

anoworl: 「黒くしてみたかったんですが、キーの印字が見えないのでやめました^^(…スコスコ)」

高: 「いつから2台使うようになったんですか?」

anoworl: 「2台使っている人を見たので^^」

これまたなるほど。事実、2台使うようにしてから肩がだいぶ楽になったそうだ。

高: 「色分けしているのは、左右の手で打つキーがそれぞれ分かるように、ですよね?」

anoworl: 「いえ、キートップが余ったのでww」

何と、このカラーリングにしてあるのは、完全に見た目がカッコイイからだった(笑)。実際、色分け通りにキーを打ち分けるわけではなく、黒鍵を打つ時もあるのだと。ハッタリ感…

高: 「今のキーボードは気に入っていますか?」

anoworl: 「はい、スコスコ感がイイですね^^(…スコスコ)」

静電容量式特有のタイピング感にすっかり虜になっているようだ。

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プライベートでは銀軸使い 

高: 「ちなみに、プライベートでは何のキーボードを使っていますか?」

anoworl: 「こちらです^^ 最初から二つに別れているタイプを買いました〜^^」

www.yodobashi.com

実はこのキーボードに使われているCherryのSilver軸は、私も使ったことがあり、非常にクセがある。

押し込みはじめてから反応するまでが非常に浅く、コンマ1秒を争うPCゲームで重宝する一方で、ちょっとかすっただけでもキーが反応してしまう厄介者でもある。

高: 「打ちにくくないですかこれ」

anoworl: 「いえ、私は速く打てるのがイイので〜^^」

憧れのキーボード

最後に使ってみたいキーボードを尋ねたところ、「今のに充分満足しているけれど、Frogpadを使えるようになったらイイな」との回答が。

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(画像元: FrogPad - Wikipedia

高: 「これの何がイイんですか?」

anoworl: 「いや、腰につけて打てるっていう」

いつか腰にFrogpadをつけて、立ったままリズミカルにタイピングをこなすanoworlさんに会える日がくるのかもしれない。タカタカターン。

2人目: ソフトウェアエンジニア Pinさんのキーボード

坐禅するプログラマー

実はanoworlさんのインタビュー中からずっと気になっていたのだが、話している私たちの隣には、頭の切れそうな青年が、スッと坐禅を組みながら全意識を目の前のPCに注ぎ込んでいた。

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彼がPinさん。その名の通り背筋をPinと伸ばしている。

高: 「お、お話を伺ってもよろしいでしょうか?」

Pin: 「いいですよ(ニッコリ)」

そんなPinさんが操るキーボードはこれだ。 

禅の心を体現したかのような、黒く無骨な佇まいが印象に残る。

師匠直伝のキーボード

そしてちらっと彼のモニターに目をやると、Amazonの購入画面にこんな文字が。

−お客様は、2016/5/27にこの商品を注文しました。 −

高: 「3年前に買われたんですね」

Pin: 「そうですね、家用に。これは最近会社で買ってもらいました」

3年越しのリピーターだった。

高: 「どうしてこのキーボードがいいんですか?」

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Pin: 「前職には学生アルバイトの頃からいたのですが、その時の憧れの先輩が使うキーボードがこれだったんです。形から入ろうかな、と」

高: 「師匠直伝のヤツなんですね」

やっぱり求道者っぽい。

Pin: 「最初は同じ製品の赤軸モデルを使っていたんですが、打鍵音が静かな茶軸に買い換えましたね。本当はピンク軸が一番静かだったんですが、無線モデルがなかったので…」

己の心を鎮めるのに静寂は欠かせないのだろう。

彼のレアな流派

Pin:「ところで、高橋さんもDvorak配列に入会しませんか? 今なら特製キーマップもプレゼントしますよ!」

高: 「‼︎」

この時初めて知ったのだが、Dvorak配列とは人間工学に基づいて設計された、Qwerty配列と異なるキーボード配列。中でもPinさんが操るのは日本語入力用にカスタマイズされたDvorakJPというものだ。メンドクサそう。

高: 「どうしてDvorak配列を使おうと思ったんですか?」

Pin: 「昔はあまりタイピングが早くなかったので…どうせ練習するなら良いやつを覚えようかなと」

向上心恐るべし。

そして既存のキーマップに代わり、Google日本語入力に対応した独自のDvorakJP用キーマッピングをコツコツと育ててきた。

こうして7年もの鍛錬を重ね、今では彼のタイピングは疾きこと風の如しである。

わびさびの精神

Pin: 「あと僕のキーボードで特徴的なことといえば、キートップが引っこ抜いてあることですかね」

確かに3箇所のキートップが取り払われ、茶色い軸が姿を覗かせている。

高: 「どのキーが無いんですか?」

Pin: 「Capslockキー、Appキー、Deleteキーですね

高: 「えっ、Deleteキー無いんですか?」

Pin: 「Deleteキー要らなくないですか?何に使うんですか?(ニッコリ)」

高: 「⁈」

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私は確信した。これは禅だ。

不要なものは極限まで削ぎ落とし、用の美を追求するのだ。(念のため補足すると、Backspaceキーは使うそうです)

無線キーボードにこだわる理由

最後に、他に欲しいキーボードが無いか尋ねてみた。

Pin: 「ピンク軸の無線モデルがあったら買いたいですね」

高: 「やっぱり無線にこだわるんですね」

Pin: 「有線キーボードは犬が首輪をつけられるみたいなので(ニッコリ)」

全ての有線キーボードユーザーを敵に回す発言。そして俗世からの束縛を嫌い、孤高の道を突き進む姿。やはりこの男、1人の禅行者なのであった。 

3人目: プロダクトマネージャー Yuriさんのキーボード

例の前置き

高: 「インタビューよろしくお願いします!」

Yuri: 「私、あまりこだわりはないですけど…」

 

そう言ってインタビューに応じてくれたのは、AppBrewの共同創業者にしてプロダクトマネージャーのYuriさん。

この前置きを使うということは、やはり彼女もタダ者ではないだろう。

彼女が使うキーボードはこれだ。

PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 英語配列/墨 PD-KB600B

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関節痛がなくなりました!

高: 「何でこのキーボードなんですか?」

Yuri: 「Ryoさんから『これ買ったら手首も指も痛くなくなったよ!』って聞いて〜」

彼女は何より健康志向なのだ。そして気になるガジェットがあると色々買ってしまうという。

Ryoさんとは弊社のマーケティング担当で、Yuriさんと同じく健康マニア。最近は姿勢矯正ジムにはまっている。

そんな2人がHHKBに出会ったのは去年の春のことだ。

Yuri: 「私も指の関節の痛みに悩んでいたけど、気にならなくなりました! 昔からピアノをやっていて、慢性的に痛かったんですけど。」

高: 「下に『※あくまで個人の感想です』ってつくヤツですね」

肩こりが今の悩み

高: 「すごい! 良かったですね!」

Yuri: 「でも不満がないわけじゃなくて〜」

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HHKBでHappyになった彼女にも、まだ悩みがあるという。

Yuri: 「これだと腕が狭くなって、肩がこるんです。だから左右分離タイプにも興味あります!」

ちなみにキーボードと同時にトラックボール付きのマウスも買ってみたが、しばらく使ってみて操作に慣れなかったのでお蔵入りだそうだ。

体にいいデバイスのすヽめ

高: 「そうなんですね…」

Yuri: 「あと〜、一緒にトラックパッドもおすすめです!自由にパッドを配置できると、肩こり予防に効きますよ!(実演しながら)」

高: 「はい…」

Yuri: 「健康にいいキーボード選びをしましょう!」

最後は僕の健康も気遣ってくれた。健康器具の販売みたい。

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4人目: 社長 深澤のキーボード

ランナー現る

だいぶ夜も更けて、皆さん談笑したり、黙々とコードを書いたりしている。そこに激しい息づかいが聞こえてきた。

深澤: 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

高: 「あっ、良いところに来た」

日課の皇居ランの途中で、忘れ物をしたみたい。

実は社長と私は中高時代の友人だ。物理部で一緒にプログラムを書いたりハードウェアを作ったりしていた。

高: 「キーボードについて教えて!」

Get Wild

深澤: 「えーと、19歳のときにMacBook Airを買って、5年くらいはそのままビルトインの使ってた」

深澤: 「ここ一年くらいはMagic Keyboardを2つセパってる」

Magic Keyboard - 英語(US)

Magic Keyboard - 英語(US)

 

いつも通りオタク特有の早口で喋ってくれる。

深澤: 「肩を巻き込まないようにね」

社長は社内でも一番の健康オタクかもしれない。そしてトレーニング好き。フィジカルにこだわるWild & Toughな男だ。

スタンディングデスクで華麗に2つのキーボードとトラックパッドを操る社長。

高: 「(小室哲哉みたい…)」

意外とこだわりがない?

社長は現役バリバリのエンジニアでもある。Githubのコミット(通称: 草)を絶やさないことをしょっちゅう自慢している。その割にはキーボードは至って普通だ。

高: 「メカニカルなやつにしようとは思わないの?」

深澤: 「いや? そんなにこだわりないから。ただ姿勢気にしてセパるっていう」

高: 「Mac標準ので打ちにくいとは思わない?」

深澤: 「別にそんなに打ちにくいと思わないし」

おかしい。コードをゴリゴリ書くわりにはこだわりがない。しかもオタクなのに。

その真相はすぐにわかった。

社長のキーボード観

高: 「社長にとってキーボードとは?」

深澤: 「人類の敗北じゃないの」

高: 「というと?(ポカーン)」

深澤: 「指使わないと入力できないなんて終わってる」
そう、社長はキーボードという道具自体を否定したのである。きっと彼にとってはキーボードなんてどうでもよくて、その目にはキーボードのない未来が映っているのだろう。

常人とは頭数個ぶん抜けた回答を残して、再びランニングへと大急ぎで走り去った。

ーーー

何はともあれ、こうして一通り面白そうなキーボードを使っている人にお話を聞くことができました。

さて、そろそろ私も退勤するとしましょうか。

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